帯津良一「若々しく自由に暮らすための呼吸法」オンライン講座
¥ 8,800
不治の病を癒した呼吸法
「呼吸法」のルーツは紀元前までさかのぼり、古代中国の人たちが、仕事の合間にからだを伸ばしたり深呼吸をして、疲れを癒したのが始まりだと言われています。
それがやがて時を超え、国境を越え、養生法や修行法のひとつとして形づくられていったのです。
日本の呼吸法のルーツを探っていくと、江戸時代の名僧、白隠禅師に行き着きます。
「臨済宗中興の祖」と称される白隠禅師は26歳の時、これまでの厳しい修業と師匠の看護の疲れからノイローゼになってしまい、さらに悪いことに当時は不治の病とされた肺結核まで患ってしまいます。
病を治すため、旅に出て各地の医師を訪ね歩いた白隠禅師は、名僧中の名僧と言われていた白幽仙人に会い、教えてもらったのが「内観の法」という呼吸法。
白隠禅師は仙人から伝授されたこの呼吸法で、3年もしないうちにノイローゼと肺結核だけでなく、ほかのさまざまな不調も自然と治癒していきました。
その後、70代になっても病気のひとつもなく、弟子たちが病気になると「内観の法」を教え、多くの人の病を治していったと、白隠禅師が記した『夜船閑話』に書かれています。
「治す」と「癒す」の違い
白隠禅師が自分自身や弟子たちの病気を治したと言うと、呼吸法は病気を治す手段になると考える人もいらっしゃるかもしれませんが、帯津良一は「そうではない」と言います。
呼吸法によって “いのち” のエネルギーが高まることにより、自然治癒力も高め、結果として病を克服するのだ、と。
自然治癒力とは「自らが自らを治す力」です。たとえば、ころんで膝をすりむいても、しばらくすれば、かさぶたができて、いつの間にかきれいに治るのが、自然治癒力です。
ですから、呼吸法は病気を「治す」のではなく、“いのち” のエネルギーを高める「癒し」の方法なのです。
「癒し」の対象は “いのち” ですから、病気があるかないかは関係ありません。昨日より今日、今日より明日と、ゆっくりと前へ進みながら「癒し」ていき、日々のエネルギーを向上させていく。これが「養生」です。
西洋医学の「治す」ができないこと、不得意な「癒し」を、自分でできるのが呼吸法。しかも、お金や手間はかかりません。なれば、やらないのは実にもったいないことだと思いませんか。
呼吸法がからだにもたらす3つの効果
癒しだとか “いのち” 、エネルギーだとか言うと、スピリチュアルなものだと感じる人もいるでしょう。
実際、自然治癒力は数値化できるものではありません。呼吸法を実践するとエネルギーが向上すると言われても、エネルギー自体が目に見えませんから、本当に効果があるのか信じられない人もいるでしょう。
ですが、呼吸がからだに与える影響は多く研究されており、健康や美容、人生に良い効果をもたらすことが分かっています。たとえば、、、
1. 心身のリラックスとストレス軽減につながる
意識的な深い呼吸は、感情をコントロールし、心の平穏を保つのに役立ちます。副交感神経が活性化し、リラックス効果をもたらし、ストレスを軽減するからです。
ストレスは、肌荒れや老化の原因となりますが、深い呼吸によるリラックス効果でこれらのトラブルを軽減できます。
2. デトックス機能が高まり、健康面でも美容面でもプラスに
良好な呼吸は免疫システムの機能を高め、病気に対する抵抗力を強化するとともに、血液循環を促進し、全身の細胞に酸素を効率よく供給します。これにより、心臓や脳などの重要な器官の健康が支えられます。
また、酸素と栄養素が豊富な血液の循環により、二酸化炭素や体内の不要なガスのデトックスを助けます。毒素の排出により、消化器系、呼吸器系、免疫系などの体の各機能がスムーズに働くようになり、肌の状態が改善され、クリアで健康的な肌を維持できます。
3. 人生の満足度が高まる
定期的に呼吸法を実践していくと、からだ全体に酸素を効率よく供給できるようになり、全体的なエネルギーレベルと活力が向上します。これにより、集中力を高め、日々の生産性を向上させる効果があります。そうなると、より積極的で充実した生活を送ることが可能になります。
このように、
①今の生活に無理なく取り入れられ、
②時間や場所の制限ナシで簡単にでき、
③自然治癒力を高められ、
④精神的にもリラックスできる
健康法である呼吸法。この呼吸法に41歳の頃出会い、46歳で自身の病院を開き、院内の道場で患者さんたちとともに呼吸法を実践し続けているのが、帯津良一です。
この間、白隠禅師の『夜船閑話』から学んだ虚空と一体となる養生法をテーマに「時空」という新呼吸法もつくりました。
今回、自身の自然治癒力を高め、さまざまな不調や衰えを癒し、自由に行動できるからだとこころを作っていくために、呼吸法についての講義と「時空」を帯津良一から直接教わる機会をつくることができました。
それが、帯津良一「若々しく自由に暮らすための呼吸法」オンライン講座です。
このオンライン講座は、2024年1月に開催された帯津良一セミナーを編集し、プログラム化したもの。
呼吸法がからだに与える影響や、40年以上続ける理由、帯津良一自身の健康の秘訣などをお伝えしている第一部と、帯津良一が考案した「時空」という呼吸法を教わりながら実践する第二部に分かれています。