元獨協大学名誉教授

中村 粲

『正論』に連載された「NHKウォッチング」は、自虐的で偏った戦争観や歴史観を批判し、大反響を呼んだ。 中村先生は生前、戦後50年の国会謝罪決議に反対し、反対集会を開き、デモを行なった。参加者4千名ほどの規模であったが、これをNHKは報道しなかった。 私設の研究機関「 昭和史研究所」では、「これは本来ならば国家のやる事業だ」と主張しながらも、昭和の当時を知る者が健在の間に貴重な証言をとる活動を活発に行い、日本のために熱心に研究をした。 代表作『 大東亜戦争への道』は、600ページを超える大著で、 1990年の刊行から15年以上経た現在もなお版を重ねており、マクロ的視座からの斬新な歴史観で日本に蔓延る偏向史観を一刀両断にする同書は特に重要な書籍と位置づけられている。 また、歴史論、 政治・ 社会評論を著している渡部昇一は同書を「最も重要な通史」と高く評価している。(大東亜戦争の真相を調べるべく、支那事変(日中戦争)や南京事件の調査目的で中国を旅行するが、翌年、中国政府より入国禁止の処置をとられる) 生前は、慰安婦問題を教科書に載せることになった経緯を激しく非難。流布された戦前・戦後の歴史を再検討する中心的人物であった。 1995年、『東京裁判却下未提出辯護側資料』(東京裁判資料刊行會編、全8巻)を共同編集し刊行、第43回 菊池寛賞を受賞 。

『正論』に連載された「NHKウォッチング」は、自虐的で偏った戦争観や歴史観を批判し、大反響を呼んだ。
中村先生は生前、戦後50年の国会謝罪決議に反対し、反対集会を開き、デモを行なった。参加者4千名ほどの規模であったが、これをNHKは報道しなかった。
私設の研究機関「 昭和史研究所」では、「これは本来ならば国家のやる事業だ」と主張しながらも、昭和の当時を知る者が健在の間に貴重な証言をとる活動を活発に行い、日本のために熱心に研究をした。
代表作『 大東亜戦争への道』は、600ページを超える大著で、 1990年の刊行から15年以上経た現在もなお版を重ねており、マクロ的視座からの斬新な歴史観で日本に蔓延る偏向史観を一刀両断にする同書は特に重要な書籍と位置づけられている。 また、歴史論、 政治・ 社会評論を著している渡部昇一は同書を「最も重要な通史」と高く評価している。(大東亜戦争の真相を調べるべく、支那事変(日中戦争)や南京事件の調査目的で中国を旅行するが、翌年、中国政府より入国禁止の処置をとられる)
生前は、慰安婦問題を教科書に載せることになった経緯を激しく非難。流布された戦前・戦後の歴史を再検討する中心的人物であった。
1995年、『東京裁判却下未提出辯護側資料』(東京裁判資料刊行會編、全8巻)を共同編集し刊行、第43回 菊池寛賞を受賞 。

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