日本の歴史学者。立命館大学名誉教授。「日中近現代史の第一人者」と呼ばれている。
北村稔
大学院時代から 「ソ連コミンテルン」や「中国近現代史」の研究に専念。研究歴40年の日中戦争、南京事件に関する著作・論文は英語や中国語、韓国語にも翻訳され、一流学者が引用する国際的な文献となり、日中近現代史研究における世界的権威。 北村教授の研究手法は「どんな些細な事実も原典にあたる」こと。その信念のもと、特定の歴史観にも影響されることなく、イデオロギーとは一定の距離をおいて、日中の近現代史を批判的に考察。英語や中国語はもちろん、ロシア語やドイツ語といったさまざまな外国語の重要資料を世界中から取り寄せ、細かい事実確認まで徹底的にこだわってきた。 専門の中国近現代史の道に足を踏み入れたのは大学4年の頃。ソ連の政治家:トロツキーの著作『中国革命論』を読んだ時、これまで教えられてきた歴史と異なることに気づき、不審を抱く。その後、自身の研究対象を「日中戦争」へと移行し、旧ソ連、ドイツ、台湾、英米といった国外に残る一次史料を解読し、それまで全く語られなかった日中戦争の真実を、多数の研究論文や書籍で発表してきた。 あの悪名高き「南京事件」については、決定的な証拠資料から「大虐殺という通説が意図的に捏造されていたこと」を初めて実証。著書「南京事件の探究」は、米国で教科書を作っている大手出版社「United Press」で翻訳出版され(「The Politics of Nanjing」)日本の立場を初めて本格的に世界に発信する一冊となる。平成27年、中国が「南京大虐殺」のユネスコ世界記憶遺産登録に動き出した際には、外務省との「合同勉強会」に講師として招請され、政府高官らに歴史認識についてレクチャーするなど、北村先生の研究成果は、学会や言論界以外にも多大な影響を与え、日中の歴史問題の方向性を、戦後の歴史観をガラリと変える一翼を担ってきた。
大学院時代から 「ソ連コミンテルン」や「中国近現代史」の研究に専念。研究歴40年の日中戦争、南京事件に関する著作・論文は英語や中国語、韓国語にも翻訳され、一流学者が引用する国際的な文献となり、日中近現代史研究における世界的権威。
北村教授の研究手法は「どんな些細な事実も原典にあたる」こと。その信念のもと、特定の歴史観にも影響されることなく、イデオロギーとは一定の距離をおいて、日中の近現代史を批判的に考察。英語や中国語はもちろん、ロシア語やドイツ語といったさまざまな外国語の重要資料を世界中から取り寄せ、細かい事実確認まで徹底的にこだわってきた。
専門の中国近現代史の道に足を踏み入れたのは大学4年の頃。ソ連の政治家:トロツキーの著作『中国革命論』を読んだ時、これまで教えられてきた歴史と異なることに気づき、不審を抱く。その後、自身の研究対象を「日中戦争」へと移行し、旧ソ連、ドイツ、台湾、英米といった国外に残る一次史料を解読し、それまで全く語られなかった日中戦争の真実を、多数の研究論文や書籍で発表してきた。
あの悪名高き「南京事件」については、決定的な証拠資料から「大虐殺という通説が意図的に捏造されていたこと」を初めて実証。著書「南京事件の探究」は、米国で教科書を作っている大手出版社「United Press」で翻訳出版され(「The Politics of Nanjing」)日本の立場を初めて本格的に世界に発信する一冊となる。平成27年、中国が「南京大虐殺」のユネスコ世界記憶遺産登録に動き出した際には、外務省との「合同勉強会」に講師として招請され、政府高官らに歴史認識についてレクチャーするなど、北村先生の研究成果は、学会や言論界以外にも多大な影響を与え、日中の歴史問題の方向性を、戦後の歴史観をガラリと変える一翼を担ってきた。