スタートアップの方程式

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この本の対象となるのは、起業やスタートアップをしたい人です。しかし、ただ起業したい人ではありません、、

「リーン・スタートアップ」「ビジネスモデル・ジェネレーション」「スタートアップ・マニュアル」という最新の起業本や方法論を目にしたことがあるような、読書家で勉強熱心な、普通の人とはちょっと違った人が対象です。

このタイプの人は、地頭がよく、失敗を恐れず、創造力と行動力に優れている人が多いです。ビジネスをただのカネ稼ぎの手段とは捉えず、他の人には考えられないような壮大なビジョンを実現させて、でっかいビジネスをしたいと思うような人。社会でも少し稀有な存在です。

あなたはそんなタイプに人ですか?もしそうならこのまま読み進めてください。

 

全150の細かなステップで、でっかいビジネスをつくっていく「賢い」起業法

これは起業やスタートアップの最先端であるシリコンバレーをはじめとした世界中のスタートアップ500以上の事例を調査し、創業者40人以上にインタビューしてわかった、でっかいビジョンを実現するために必要な150の要素を1冊にまとめたものです。

Google、Dropbox、Skype、Uber、Airbnb、Netflixのような世界の名だたる企業は、どのようにスタートアップしたのか?資金調達は?ビジネスモデルの組み方は?などなど、

そのようなことを解決してくれるシリコンバレー流のスタンダードがわかります。いわゆる、スタートアップをどうやっていけばいいかの「感覚」がわかります。こういった情報は日本ではなかなか入ってきませんよね、、

そして理論やデータだけではありません。実際のスタートアップの創業者、起業家達のインタビューした「生のアドバイス」が掲載されているので、理論だけが先行してどう実践すればいいかわからない、机上の空論に終わるということもありません。何十人もの起業家、それも実際に成功している人からアドバイスがもらえる、これほど心強いことはありません。

では、具体的な中身を見ていきましょう、、

 

あなたはどの起業家タイプ?

起業家には9つのタイプと、7つのアプローチ方法があり、合計63通りのスタートアップ法があります。

Amazonのジェフ・ベゾス、Googleのラリー・ペイジ、テスラのイーロン・マスク、日本で言えばホリエモンや孫正義。

というように、起業家といってもそのタイプはさまざまで、業種や性格、ビジネスアイデアによってその最適なアプローチ方法は変わってきます。 それをまず知ることがスタートアップの第一歩だと著者は言っています。このステップでは7つの質問に答えることで、自分がどのような起業家タイプかがわかるので、わざわざ間違った道に進んで大きなまわり道をせず、最短ルートで成長できます。

例えばイーロン・マスクのように、テスラ、ペイパル、スペースXといったそれ1つだけでも一生に一度できるかできないかというようなビジネス。それも、ムダなまわり道をせずうまくやればたった十数年で実現していくことができます、、

 

アイデアをお金に変える方法

「アイデアは繰り返しや規模の拡大に耐えることができるビジネスモデルの裏付けがあって初めて意味を持つ。」(本書P103)

でっかいビジネスを作っていくには、時間と莫大な資金が必要ですよね。ビジネスの時間はお金で買うことができます。逆に成長させたいのにお金がなくて投資できないという話はよくある話です、、

なのでただのビジネスモデルではなく、お金の流れが止まることなく継続的にビジネスを成長させていくような基盤のしっかりとしたビジネスモデルを組む必要があります。

そこでビジネスモデルを考えるには、「ビジネスモデル存在論」の博士論文をもとに応用して考案した「BASEボード」が役に立ちます。

これはあなたにあったビジネスモデル(代表的なもので8つ)とそれに関係するブランド、人材、アイデア、マーケティングファネル、強みや弱み、マーケットなどを漏れなく効率的に考えることができるツールです。

ここきちんと考えることができれば、あなたアイデアをお金に変える方法がわかります。(ぶっちゃけ、ビジネスモデル次第であなたの収入は10倍にも20倍にも高まる可能性があります)

あなたのアイデアを無駄なく、フル稼働させましょう。

 

ビジネスを一気に拡大する

このステップでは、どうすれば最高のサービスを作れるのか?誰を顧客にするのがあなたのビジネスにとって最も効果的なのか?自動的に顧客が増えていくシステムを作るにはどうすればいいか?がわかります(“究極の顧客体験”を一度作り出すと、それはまたたくまに口コミとして広まり、ビジネスが一気に拡大していくフェーズに入ります。)

あなたが斬新なアイデアを思いつくのが得意なタイプかそうでないかはわかりません。ですが、顧客を究極的に満足させるために必要なのは、いわゆる「アイデアマン」のような素質ではありません。むしろ、PDCAサイクルをきっちりと回していける人だったりします。

ここのステップでは、その「究極の顧客体験」をつくりあげる方法を教えてくれます。
明日には今日よりもいいサービスを提供し、お客さんからは喜びと応援の声をもらい、ちょっとした工夫さえすれば口コミでその顧客体験が自動的に広まっていく、、、売上が右肩上がりになり、それでさらに投資して新しいサービスを生み出したり、機能を強化したり・・・など、もっともっとエキサイティングな日々を過ごせるようになるでしょう。

そして周りの人は、きっとこう言うはずです。 「すごいですね!どうすればそんな風になれるんですか?」と・・・。

 

スタートアップの方程式を実践する

最後の仕上げのステップでは、いよいよこれまでのステップを実際の行動に移していきます。結局のところ、どれだけ優れたアイデア、どれだけ優れた人でも、それを行動に移さなければ、それは全く無価値なものにほかなりません。

どんな小さなことからでも「行動」していくことが何よりも大切です。そのためにスタートアップのすべての要素をすぐ行動に移せるようにまとめたSEEDボードと呼ばれるワークシートを使って、あなたの頭にある構想や考えをどんどんアウトプットしていって下さい。この時点で、多くの考えるだけで終わっている「起業志望家」から、実際に行動に移していく「起業家」の一歩を踏み出していくことができます。

目次

本書を推薦する言葉…001

 

まえがき:“週末”始動―スタートアップ・ウィークエンドの誕生

- 仲間たちと始めた週末だけの起業…001

序文:冒険の始まり 起業家に必要なすべてがここにある 我々の物語、そしてあなたにこの本が必要な理由

第1章:起業家=あなたの時代

これから10年、起業家は10億人増えていく…19

起業しなければならなかった人たちの理由…19

新産業革命.3つの大きなイノベーション…20

どんな冒険を選ぶかは、あなたが自分で決めなければならない…27

 

第2章:スタートアップ経済の出現

私たちは、スタートアップ経済の中にいる…29

二都物語:サバンナとボルダー…29

スタートアップコミュニティが軌道に乗る条件とは何か?…31

あなたのビジネスにとって、どこがベストな場所か?…38

 

第3章:変化を起こす6つの力

【力その1】どこでも得られる流動性の高い労働力…41

【力その2】新しい仕事の秩序を創る経済へ…43

【力その3】顧客との積極的な関わり…45

【力その4】メイカーの時代…46

【力その5】所有型経済から共有型経済へ…50

【力その6】新しいクリエーティブな経済…54

6つの力をあなたのスタートアップに適用する…55

 

第4章:スタートアップの方程式

 

セクション2 基礎を固める

第5章:起業家の旅

起業家のタイプを自己発見する…69

偉大な起業家に共通する条件…72

内なるリーダーを見つける.有能なリーダーの4つの特性…75

起業家よ、自らを知れ…77

起業家になるのにMBAは必要か…84

長期的な成功のためには、何を学んだらいいか…84

経験を通してタフさを身に着ける…85

 

第6章:大きなアイデア

アイデアを偉大なビジネスに発展させるには…92

ブレインストーミングでアイデアを生み出す…95

スケッチを描き、アイデアを伝える…98

協力によってともに勝つ…100

正しい機会に集中する…100

 

第7章:コーチング

敏捷さが強み

リーン・スタートアップで、起業のリスクを減らす…106

基本となるビジネスモデルを発見する…107

ビジネスモデル・キャンバスをBASEボードに組み込む…109

金融モデル構築で重要なのは、思考プロセスである…117

実用最小限の製品を作る意味を考える…120

実行を伴わないビジョンは、単なるたわごとに終わる…122

ピボット(軌道修正)の技術を適用する…122

 

セクション3 経験を作り出す

第8章:ワオ!の文化

文化はトップにいる人によって決まる…132

人材を採用して、文化のバランスを取る…136

仕事と生活で、バランスを保ち続けることの重要性…139

職場におけるクリエーティビティの落差を埋める…140

共同作業を刺激する手段としてスペースを使う…142

 

第9章:偉大なチームを組織する

1人の創業者か、複数の創業者チームか…148

間違いのない共同創業者の条件…150

Aチームを採用する道筋…152

偉大なメンターとアドバイザーを活用する…157

スタートアップで、相談を求めたい助言者集団とは…159

責任ある取締役会を作り出すには…160

 

第10章:究極の顧客経験を作る

すべては顧客から始まる…168

あなたのビジネスにおける顧客の旅を発見する…171

実用最小限の製品以上の“喜びをもたらす製品”を作る…178

顧客と本物のパートナーシップを築く…180

指標、テスト、そして顧客の洞察を活用する…184

 

第11章:ブランドの秩序

ブランドがスタートアップの方程式で土台となる…191

ブランドにはさまざまな次元がある…194

ブランドは、脳を喜ばせ、行動に動機づけを与える…195

ブランドに独立した命を吹き込む…200

 

セクション4 夢を育てる

第12章:資金調達の道

資金調達戦略を選択する…215

エンジェル投資家かベンチャーキャピタルか…221

効果的な売り込みテクニック…225

選択肢は投資家だけではない…235

アクセラレーターとインキュベーター、2つのプログラム…236

 

第13章:マーケティングの錬金術

全体図を見て、効果的な戦略を立てる…241

最高のマーケターは、創業者のあなたである!…244

あなたの顧客を知る…244

世界一短いマーケティングプラン…245

マーケティング戦略を始めるための5つのステップ…246

2つのマーケティング戦略:プログラムとチャンネル…250

ターゲットを結びつけるインバウンドマーケティング戦略…253

ファネルを最適化する…254

グロースハッキングを戦略に組み込む…255

 

第14章:販売=幸せな顧客作り

販売推進部門を構築する…268

効果的な販売プロセスを組み立てる…274

営業職員に求められる2つの資質…279

顧客を維持し、ロイヤリティを育てる…285

 

第15章:スケールアップの可能性

スケール拡大のための基本…294

スケールアップの3つのM…296

拙速なスケール拡大は失敗を招く…300

成長のエンジンを作る…303

ブレーキをかけるタイミングを心得て走る…308

 

第16章:未知の要因の指数関数的な力

成功へとあなたを突き動かす力…334

「跳ね上がる力」で、どん底から脱出する…336

好奇心が新しい機会を引き寄せる…336

起業家の心理状態が見えない差を生む…338

思いがけない幸運は、準備している人にしか訪れない…339

 

セクション5 冒険の地図を描く

第18章:自分だけの冒険を選ぶ

すべてをコントロールする唯一の方程式…345

2つの質問からスタートして8つのステップに到達する…347

あなただけのSEEDボードを構築する…359

あなたの旅がまさに今、始まろうとしている…366