
和歌で読み解く皇室vol.2「歌が物語る中世・近世皇族史」 〜奇跡の五百年と明治維新への布石
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【信長も秀吉も手を出さなかった皇室】
日本の古典にて度々、天皇が登場します。
昨今でこそ、エリザベス女王即位60周年のイベントなどで、天皇陛下のお席が、欧州の王室を差し置く形でエリザベス女王の左席に用意されるなど世界中から「至高の権力」として見られていますが、中世の日本ではそんなことはありませんでした。
実際に織田信長の頃の天皇は金も権力もなく、亡くなった後土御門天皇の遺体は御所に40日ほど放置されていました。
それでも、当時は乱暴者で知られていた織田信長は天皇を滅ぼすようなことはせず、逆に天皇に多額の金品を寄付していました。
しかし、織田信長にとっては天皇家を滅ぼして自分が天皇や国王になる方が簡単だったはずです。にもかかわらず、なぜ神も仏も恐れぬ織田信長が利用価値のない天皇家を滅ぼさずに助けたのか?
信長だけではありません。後に続く秀吉や歴史上のどのような権力者、独裁者でも天皇を倒して自ら天皇になろうとした人物はいませんでした。
なぜ海外では革命が起き、王朝がなくなるのに対して、日本の皇室だけは誰も手を出さないのでしょうか?
その答えは当時の天皇像を探る必要がありますが、長年明かされてきませんでした。なぜなら、「天皇が日本をどう見て、どんな存在で立っていたのか」といった天皇視点の記録は太古の昔から現代に至るまで天皇の視点を盗み見るような内容の本は畏れ多いという理由で出版されてきませんでした。ですが、和歌であれば記録が残っています。
なぜ金も権力も今ほどなかった皇室が途絶えていないのか?
中世近世の国民にとって天皇とはどんな存在だったのか?
承久の変、元寇、皇位継承の危機を天皇はどう捉えていたのか?
これらの答えが今、和歌によって明らかにされます…