
歴史を動かした重要書物:ハンナ・アーレント『全体主義の起源』
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ドイツ系ユダヤ人として生まれたアーレント。
ところが1933年、ナチスによって罪を被せられ、逮捕されます。迫害を逃れるため、パリに亡命するのですが、そこでも「敵国人」として捕らえられ、収容所に入れられてしまうのです。
逮捕、亡命、迫害、収容所……
アーレントは、身をもってナチスの恐ろしさを経験します。
つまり彼女にとって、「全体主義」とは机上の空論ではなく、生々しい体験に基づいたものだったのです。
「全体主義は、いかにして起こり、いかに暴走し、なぜ誰も止められなかったのか?」
アーレントは、二度とヒトラーのような凶悪な独裁者が出てこないように、二度と善良な人たちが全体主義に陥らないように、歴史学、社会学、政治学といった総合的な観点から、人生のすべてを「全体主義の研究」に費やし、そしてようやく、人類普遍の「全体主義に毒されるメカニズム」を突き止めたのでした。
それをまとめた一冊こそ、『全体主義の起源』です。
この本は、1951年に出版されるとすぐに、一大センセーションを巻き起こし、世界中の学者たちが貪るように読んだ本です。2017年1月には、トランプ政権下のアメリカで、再びベストセラーを記録したほどの名著なのです。
フランスのル・モンド紙は、「20世紀の本 ベスト100」に選び、ユルゲン・ハーバーマス(哲学者)、ノーマン・ポドレツ(政治学者)、エルンスト・ブロッホ(神学者)、ゲルショム・ショーレム(思想家)などの名だたる偉人たちに影響を与え、「20世紀最大の古典」として認定されることとなります。そして、アーレントは「全体主義の祖」として歴史に名を刻むこととなるのです。
アーレントは『全体主義の起源』のなかで、今まで誰も認識できなかった「全体主義のメカニズム」を解き明かしました。そして彼女が解明したことで、私たち人類は、自分を俯瞰して観察することで、無自覚に全体主義に毒されずに済む処方箋を手に入れたのです。
『全体主義の起源』は、政治・哲学に関する古典的な書籍でありながら、人生や社会について深く考えさせられる内容が詰まっています。この書籍を読むことで、あなたの人生観や世界観がガラリと変わるはずです。なぜなら、『全体主義の起源』は、人間の根源的な問いや社会の基本原則を深く掘り下げた哲学的な書籍であり、その内容は現代でも色あせることがないからです。
アーレントは「全体主義に陥らないようにするためには、まず全体主義とは何か?を知らなければならない」といいました。
つまり「全体主義とは何か?」を知ることこそが、空気に流されず、善い判断を行ない、そしてより善く生きるための一番の近道なのです。あなたは、天才アーレントが導き出した「全体主義に堕ちるメカニズム」を知ることで、より善く生きるための「善悪の基準」をインストールすることができるのです。それはつまり、自分がより善く生きるのに役立つだけではなく、周りの大切な人や子供、そして孫たちが、知らず知らずに全体主義に染められることなく、より善い選択ができるよう導く知恵を手に入れることでもあるのです。