
明治日本を変えた3冊の古典名作 Vol.2『靖献遺言』:明治維新をウラから支えた幕末のベストセラー
¥14,980 (税込¥16,478)
ご購入日より1ヶ月以内であれば、ご解約の上返金を承ります。
※過去にご購入された方は返金保証の対象外となります。
吉田松陰「これを読めばどんなにピンチに遭ってもうろたえることはない。」
明治維新を起こした武士たちを支えた本は、『新論』だけではなかったのです…
そんな本のタイトルは、『靖献遺言』。
この本は、、、儒学者の浅見絅斎によって書かれた、主君のために死んでいった8人の偉人についての英雄伝です。
幕末の武士たちに、忠義を尽くすというのがどういうことかを学んでもらうために、お手本となる人物を取り上げて書かれた本なのです。
しかし、実はこの本には、ちょっと不思議なところがあります…
それは、『靖献遺言』が、幕末の武士のお手本になる人物を取り上げた偉人伝なのですが、取り上げられたのが中国の偉人だということ。
なぜ日本の偉人ではなく、中国の偉人なのでしょうか?
その理由は、当初お手本にしようとしていた日本の偉人を取り上げたら、幕府に没収されてしまうかも知れなかったからです…
というのも、当初取り上げる予定だった、楠木正成や新田義貞らは、当時の幕府に立ち向かった過去もあり、そんな彼らをお手本として取り上げたら、幕府を批判する本と思われてしまうからです。
それで、浅見絅斎は泣く泣く中国の偉人を取り上げることにしたそうです…
実際に取り上げられているのは、春秋戦国時代を代表する詩人「屈原(くつげん)」や三国時代の武将である「諸葛亮(しょかつりょう)」、など。
このように『靖献遺言』には、他にも有名な中国の偉人が登場するのですが、ただ普通に読んで感心するだけではダメなのです…
その内容を日本の事情に置き換えて、日本人のための“ヒント”を考えながら読む必要があります。
そして、これを読み解いた吉田松陰は、彼らの生き様に心を打たれ、明治維新へ向けて、繰り返しこの本を読んでいたのでした…
その後、松陰は弟子たちに向かって、
「これを読めばどんなにピンチに遭っても、うろたえることはない。」
と言っています…
松陰の弟子たちも、教えの通りにこの本を読み、心の支えとして手放すことはなかったのです。
そのため、彼らは、幕末の日本を襲った危機にも立ち向かい、明治維新を起こすことができたとも言われています。
まさに、明治維新をウラから支えることになった幕末のベストセラー本です。
今回は、そんな『靖献遺言』を読み解くための解説講義を作りました。
この解説講義を見ることで、、、
・幕末の武士たちがお手本にしていた人物たちの生き方
・なぜ『靖献遺言』が江戸時代で急速に広まっていったのか?
・幕末の藩では、『靖献遺言』をどのように活用していたのか?
などを理解することができます。
この講座の講師は、17年以上『靖献遺言』を専門的に研究されている皇學館大学文学部教授 松本丘(まつもとたかし)先生が務めます。
知識ゼロでもわかるように説明していただいているので、ぜひ松本先生と一緒に、『靖献遺言』を読み解いてみてはいかがでしょうか?