
「裏・幕末維新史」〜世界の権力者VS最後のサムライたち vol.2 「偽りの黒船来航」編〜不平等条約という大嘘
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“ペリーは突然来た”は、じつはウソだった。
本当に怖かったのはアメリカではなく、その背後にいた…
「黒船が突然やってきて、日本は眠りから目覚めた」
そんな物語を、私たちはずっと教わってきました。
けれど、実際には幕府はすでに1年前からペリーの来航を察知しており、交渉のシナリオを練り始めていたのです。
つまり、“ペリーの電撃訪問”は完全に後世がつくった神話だったのです。
では、なぜそんな話が定着したのか?
それは、「驚いた幕府」が「優れた西洋」に屈した――
という構図のほうが、討幕の大義名分が立ち、
新政府にとって都合が良かったからです。
しかし、幕府が本当に恐れていたのはペリーではありませんでした。
彼らが目を光らせていたのは、
その背後でアジアをのみ込もうとしていた、イギリス帝国の存在です。
当時、清(中国)はアヘン戦争でイギリスに敗れ、
わずか5%の関税しか取れない“半植民地”の道を歩まされていました。
日本が同じ轍を踏むかどうか――
それが、幕府が直面していた本当の危機だったのです。
だからこそ、交渉にあたった日本側のチームは、
アメリカを先に受け入れることで、
イギリスに主導権を握られないよう外交の主導権を確保しようと動いていました。
彼らは、単なる受け身の役人ではありません。
“最初の条約を不平等にしない”ために、戦略的に動いていた交渉官たちだったのです。
この講座では、
- 「実は最初の条約は“不平等”じゃなかった」
- 「交渉によって武器の流出を防いでいた」
- 「民衆の反応にも配慮しながら開国を選んでいた」
といった、教科書では省かれてきた幕末の実像を解き明かします。
つまりここで描かれるのは、
“開国=屈服”という単純な話ではなく、
世界の覇権構造の中で生き残ろうとした日本のリアルな外交戦なのです。
そしてもう一つ、
その背景では「思想の対立」が火花を散らしていました。
・“外国と通じてでも国を守る”という現実派
・“とにかく外国は追い払え”と叫ぶ情熱派
――この二つの理念のぶつかり合いの中から、
のちの近代日本のかたちが生まれていきます。
まさに、歴史はドラマです。
歴史は、きれいごとじゃありません。
正義と悪の物語でもなければ、教科書通りに進む筋書きでもない。
駆け引き、思惑、裏切り、情報戦……
そのどれもが絡み合いながら、私たちの国はギリギリの選択を重ねてきました。
“黒船来航”は、その始まりにすぎません。
その裏にあるのは、誰かが都合よく書き換えた「物語」ではなく、
泥まみれになりながら未来を切り開こうとした人間たちの「リアル」です。
あなたの知っている“日本史”が、きっとひっくり返ります。