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第3巻では「文化編」と題して、鎌倉という土地が持つ魅力と、そこで培われた風土やそこに惹かれた人々の生き様についてお伝えいたします。
鎌倉時代には、鎌倉は政治の中心地として栄え、経済交流が盛んに行われ、文化が爛熟した一大都市でした。しかし幕府滅亡後は、政治や文化の中心地が江戸や京都に移り変わったため、長い間、鎌倉は「忘れ去られた土地」とされてきました。ところが明治時代になって、日本が本格的に近代化を推進し、西洋文明に染まっていくなかで突如として、再び鎌倉が注目を集めることとなったのです。
夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、川端康成、林房雄、小林秀雄、江藤淳、小津安二郎など…明治から昭和にかけて活躍した多くの文化人たちが、鎌倉を訪れ、その地で安らぎを求めてきたのです。驚くべきことに、およそ250人もの文豪たちが鎌倉に集まったといわれていますが、彼らは鎌倉の地で日本の文化や伝統を守る取り組みを行っていました。
・では一体なぜ、「忘れられた土地」だった鎌倉が再び注目を集めるようになったのか?
・一体なぜ、250人もの文化人たちは鎌倉に魅了されたのか?
・日本の文化や伝統を守ることの意義は何なのか?…
鎌倉という土地が持つ場所性・精神性について、鎌倉在住歴40年の経験を持ち、鎌倉文学館館長や神奈川近代文学館理事を務めるなど、「鎌倉に最も詳しい文化人のひとり」として業界にその名を馳せている富岡幸一郎先生と、京都大学准教授の柴山桂太先生が解説していきます。