月刊・死ぬまでに読みたい世界の名著シングルコレクション25年10月(解説:浜崎洋介『人と人との間—精神病理学的日本論』:木村敏著)
¥ 10,780
著作・販売株式会社経営科学出版

戦後日本を代表する精神病理学者・木村敏。
その思想の核心を刻んだ著作が『人と人との間――精神病理学的日本論』です。
本書は、「私」と「あなた」の間に広がる「あいだ」という空間を軸に、日本人の自己と他者との独特な関係様式を精神病理学の視点から鋭く解き明かしました。
西洋近代が前提とする個人的自我とは異なり、日本人の「自己」は他者との関係の中にこそ成立するという本質的命題を、精神疾患の臨床事例を通じて鮮やかに論証。
分裂病や躁鬱病の症例分析を手がかりに、日本語の「あいだ」が単なる空間的距離ではなく、人と人とをつなぐ生きた場そのものであることを浮かび上がらせます。
本講座では、木村の思想の核心を丁寧に解説し、「自己とは何か」「他者とはいかなる存在か」を問い直します。現代社会における孤立や断絶が深刻化する今こそ、日本人の精神の根を見つめ直す必見の講座です。