東京国際大学教授

福井雄三

「このまま定年まで勤めて、一度しかない人生、自分はやりたいことができるのか? 自分が本当にしたいことは何か?」 37才まで民間企業で働いていたが、大学教授を目指して大きくキャリアチェンジを決心。自身に深く問いかけて「自分がしたいこと」とは何だったのか? それは、「人間とは何かを知りたい」という素朴な感情だった。 明治以降、日本の激動を生きてきた人の生き様が否定されている。それが戦争に負けて言いたいことが言えず、アメリカに占領されてる状態が今も続いている。そんな押し付けられた歴史ではなく、改めてひとつひとつ日本人の手で評価し直す必要があるのではないか? アメリカと戦争したいと思ってる国民なんて1人もいなかったのに、なぜそういう戦争に飛び込まなければならなかったのか? 戦後の日本では十分な説明がされていないのではないか? 遅いキャリアチェンジであることは自身が一番よくわかっていた。だからこそ、資料だけではわからない生の声を求めて、多くの会合にも出向いた。幸い、お父さんの従姉妹の旦那さんに板垣征四郎の息子の板垣正さん(元参院議員)がおり、他にも当時、満鉄には社員が20万人もいたわけで、そういう人たちを人伝で紹介をしてもらい、文献ではわからない生の声を吸収していった。 そうした地道な活動が実をむすび、最近では著書『世界最強だった日本陸軍 スターリンを震え上がらせた軍隊』(PHP文庫)が第3回アパ日本再興大賞 優秀賞を受賞。

「このまま定年まで勤めて、一度しかない人生、自分はやりたいことができるのか? 自分が本当にしたいことは何か?」
37才まで民間企業で働いていたが、大学教授を目指して大きくキャリアチェンジを決心。自身に深く問いかけて「自分がしたいこと」とは何だったのか? それは、「人間とは何かを知りたい」という素朴な感情だった。
明治以降、日本の激動を生きてきた人の生き様が否定されている。それが戦争に負けて言いたいことが言えず、アメリカに占領されてる状態が今も続いている。そんな押し付けられた歴史ではなく、改めてひとつひとつ日本人の手で評価し直す必要があるのではないか? アメリカと戦争したいと思ってる国民なんて1人もいなかったのに、なぜそういう戦争に飛び込まなければならなかったのか? 戦後の日本では十分な説明がされていないのではないか?
遅いキャリアチェンジであることは自身が一番よくわかっていた。だからこそ、資料だけではわからない生の声を求めて、多くの会合にも出向いた。幸い、お父さんの従姉妹の旦那さんに板垣征四郎の息子の板垣正さん(元参院議員)がおり、他にも当時、満鉄には社員が20万人もいたわけで、そういう人たちを人伝で紹介をしてもらい、文献ではわからない生の声を吸収していった。
そうした地道な活動が実をむすび、最近では著書『世界最強だった日本陸軍 スターリンを震え上がらせた軍隊』(PHP文庫)が第3回アパ日本再興大賞 優秀賞を受賞。

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