
『文藝春秋』を創刊、さらに『芥川賞』『直木賞』を創設。自身も数々の名作を生み出した大作家、菊池寛(きくち・かん)。
芥川龍之介らとともに、現代に続く文学界の基礎を築き上げた人物として、界隈で彼の名前を知らない者はいない、
まさに “文壇の大御所” です。
しかし、そんな大作家の著作のなかで、戦後になって “禁じられたタブー本” とされたものがありました。
GHQの命令で “禁書指定" を受け、流通を一切止められ、戦後日本からパタリと姿を消したのです。
わざわざGHQが禁書にしたということは、日本を戦争に煽り立てた、過激な本なのかと思いきや...
『大衆明治史』というタイトルどおり、大衆向けに平易な言葉で書かれた、とても健全な本。
書かれている内容は、明治時代の始まりから終わりまでの歴史で、戦争や軍国主義とは一切関係がないのです。
それなのに、一体なぜGHQは、この本を禁書にし、日本人に見せないようにしたのでしょうか?
文豪・菊池寛の描いた明治日本の歴史が、GHQにとって何か不都合なことでもあったのでしょうか?
「GHQが隠したかった明治日本の姿とは...」
どうしてGHQは、明治時代について書かれたこの歴史書を、日本人から隠したのでしょうか?
その理由は定かではありませんが、もしかすると「とにかくオモシロイから」かもしれません。
描かれるのは、激動の時代を生き抜いた、男たちの “人間ドラマ” 。
西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文...
あの時代を動かした人々は、なぜあれほど強かったのか。
明治時代の英雄たちの、苦悩、葛藤、挑戦... そのドラマが文豪の筆によって生き生きと描かれていて、
まるで映画を観ているかのように当時の情景が浮かび上がります。
誰だってこの本を読めば、明治の偉人の凄さに感動し、先人たちの偉大さを心から誇りに思ったに違いありません。
日本人を骨抜きにしたかったGHQは、この菊池寛の天才的な描写力を恐れたのではないでしょうか。
なぜ明治日本は、たった数十年で近代化を成し遂げられたのか。なぜ一度も植民地化されず、
欧米列強に肩を並べる唯一のアジア国になれたのか。文豪の筆で鮮やかによみがえる、明治日本の強さの正体とは...