
この本は戦前、本屋で当たり前に売られていた「大衆向け雑誌」です。 世界情勢を伝える雑誌『世界知識』が特別増刊号として出版したのは昭和7年のこと。日米開戦まであと9年という時代でした。
当時は、満州をめぐる世界の動向や日米双方の国民感情も険しくなり始めていたころ。 このとき、すでに「日米戦争」の可能性が議論され始めていたのです。
執筆陣は、軍人、ジャーナリスト、総領事、東大教授など、“日本の頭脳” ともいえる、そうそうたる14人の専門家たち。
彼らは「歴史」「経済産業」「外交」「軍事力」「戦略」など多角的な分析に基づいた “日米の将来の予測” を日本人に真剣に伝えようとしていたのです。
これらの予測は、300枚以上の写真やイラストなどのビジュアル資料を用いて驚くほど詳細に語られていました。
例えば...
「日本・アメリカの勝敗予想」日本の頭脳たちは、どのような展開を考えていた?
「風刺漫画に描かれた “日本人”」当時、日本は世界からどう見えていた?
「アメリカの執拗な日本敵視」あらゆるものが禁止...日本を崖っぷちに追い込んでいた実態
「日米衝突の起源は “幕末”?」ペリー来航まで遡るアメリカのアジア進出史
そして、この中で14人の “日本の頭脳” たちは、ある “意外な結論” を述べていたのです。 その結論は、神がかった日本が一方的に勝つかのような話ではいっさいなく、 いわゆる過激な論調でもなく...
むしろ「日本が戦争する気は毛頭なかった」と思えるものばかり。
そこには、国際情勢におけるリアルな日本の現状を、必死に日本人に知らせようとする理性的な姿があったのです。
しかし、『日米戦うべきか』は戦後すぐにGHQによって没収、流通を止められ闇に葬り去られてしまいました。
あまり知られていない事実ですが、GHQは占領政策のひとつとして、占領軍の意に沿わない出版物を発禁、没収そして廃棄するというおそるべき言論弾圧をヒッソリと行っていたのです。
いったいなぜこの雑誌は禁書処分されることになったのでしょうか? GHQにとって、どこが都合が悪かったのでしょうか?
GHQによって禁じられた幻の “戦前日本の時事雑誌” ... そこに書かれていた “日米開戦9年前の真実” とは―