
「ヒロヒトのおかげで父親や夫が殺されたんだからね、
旅先で石のひとつでも投げられりゃあいいんだ」
「ヒロヒトが40歳を過ぎた猫背の小男ということを知らしめてやる必要がある。
神さまじゃなくて人間だ、ということをね」
「眼鏡をかけ、猫背の小男を見れば、
天皇に対する信仰も崩れるだろう」
終戦後、天皇陛下が全国を巡ることが決まってすぐ、GHQ高官たちは、陛下を嘲笑っていた。
しかし、全国御巡幸がスタートすると….
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1946年2月19日。
空襲で燃え、電車はおろか、車でも進むのがやっとという道のなか、
昭和天皇は全国を巡り始めました。
川崎からはじまり、鶴見、横浜、浦賀へと順番に…
最終的に、8年半もの時間をかけて、昭和天皇が御巡幸されたのは、46の都道府県。
そんな、昭和天皇の御巡幸の軌跡について丁寧に記された1冊の本がありました。
それが、「昭和天皇の御巡幸」です。
46の都道府県を巡った旅路の記録がつぶさに刻まれたまさに日本の国のカタチをあらわす1冊です。
ただ、時代が昭和から平成、令和と移り変わるにつれ、
御巡幸の記憶も徐々に薄れていき、この本は一度、絶版となりました。
しかし、この本から
何にも歪められない大東亜戦争後の本当の日本の姿を知ってほしい
ボロボロの日本を甦らせた天皇と国民の遺産を後世まで残したい
そして、終戦後の物語だからこそ、閉塞感漂う現代にも応用できる発見があるかもしれない…
そんな想いで今回この本を復刻しました。
この本には、全国各地に贈られた御歌やメッセージ、国民とのふれあいや各地域の熱狂ぶりが、
何の脚色もされず、ありのままに記録されています。
・頭が禿げてしまった原爆孤児にかけられた涙のメッセージ
・陛下の来校と同時に、自然とはじまった国歌斉唱
・戦争で兄を失った女子生徒との会話
など、実際にあった歴史の1コマ1コマに触れることで、
・日本史上最大の危機をどのように乗り越えたのか?
・昭和天皇が日本人に残したかったメッセージは何なのか?
・そもそも日本にとって、天皇と国民はどのような関係なのか?
昭和天皇の全国御巡幸について理解できるだけでなく、
世界中のどこにもない日本という国のアイデンティティをありありと実感できるでしょう。
そうした歴史や皇室と国民の絆について知ることで、「日本人でよかった」といった
母国に対する誇りや素朴な愛国心がフツフツと湧き出てくるでしょう。
そして、先人たちが紡いできた物語はあなたが人生で困ったのときの心の拠り所になったり、
日々の活動の原動力になったりするかもしれません。
※本書は、鈴木正男著『昭和天皇の御巡幸』(展転社、平成四年九月二十三日発行)を底本として、復刻したものです。