『アダム・スミス・スキャンダル』(下)



\The Wall Street Journal 「経済学者伝記トップ5」に選出/
\アメリカ出版社協会 2023年度 経済学 PROSE部門 最優秀賞/
\ヨーロッパ経済思想史学会 2024年度 最優秀モノグラフ賞 受賞/
禁断の裏歴史、ついに日本上陸!
経済学をひっくり返す衝撃作
本書の著者は、政治思想史の分野で全米で注目される新進気鋭の研究者だが、その関心は知性史や経済思想史にも及んでいる。
本書も一見すると経済思想史の本のようだが、18世紀生まれのスコットランドの道徳哲学者アダム・スミスが、
のちに『国富論』の著者として、いかにしてアメリカ資本主義の偶像になったのかを膨大な資料解読によって解明していく。
彼女の叙述は論旨明快。市場原理主義の教祖というスミスへの誤解も含めて、スミスの思想の多面的評価を解きほぐしつつ、改めてスミスの思想の道徳的・政治的基礎に注目している。単なる経済思想史には満足できない、道徳哲学者スミスの思想への最良の案内書として向学心のある読者へ広く推薦したい。
今日の資本主義のあり方は社会に深刻な亀裂をもたらしており、それを改革し倫理的な資本主義の未来を構想しようとするとき、
アダム・スミスの思想と哲学、政治経済学は今なお重要な手がかりとなりうる。
『アダム・スミス・スキャンダル』は膨大な資料を縦横に駆使し、建国期から現在に至るまでアメリカの国家指導者、
政治家、経済学者、知識人がスミスの思想と政治経済学をどのように受け入れ、政治的に利用してきたかを実に生き生きと描いている。
本書はアメリカにおけるアダム・スミスの受容を切り口とした、市場、国家、道徳的価値をめぐる政治論争史についての
本格的研究書であるが、分かりやすい叙述となっている。
政治思想、経済思想、道徳哲学、アメリカ史、そして政治経済学のあり方に関心を持つ人にぜひ読んでもらいたい画期的著書である。
著者 Glory M. Liu
ジョージタウン大学政治学部 プロヴォスト特別研究員、助教授
2018年にスタンフォード大学で政治学の博士号を取得。
2018年から2020年まではブラウン大学の政治理論プロジェクトで博士研究員を務め、2020年から2023年まではハーバード大学で社会学のカレッジフェロー兼講師を歴任。ケンブリッジ大学で政治思想史の修士号(MPhil)、古典学の副修士号(MPhil) 、カリフォルニア大学バークレー校で政治経済学と古典学の学士号(BA)を取得。他に、ジョンズ・ホプキンス大学経済社会センター副所長、SNFアゴラ研究所准研究教授も歴任。研究分野は政治思想史、思想史、政治経済学。
400件を超える参考文献をもとに
真の経済史を徹底解明
アダム・スミスが「経済学の父」として発明されたという事実...(上巻20p)
「国の指導者たちのバイブル」になり、経済史を変えた魔書の正体(上巻83p)
世界的権威が隠した「グローバリズム」の知られざる闇の歴史を暴露(上巻183p)
「神の見えざる手」という幻想が生み出された世界のジレンマ(下巻79p)
ねつ造された自由放任主義者というイメージ、その嘘(下巻109p)
アメリカ大統領すら利用されたアダム・スミス印象操作のカラクリ(下巻144p)
歪んだ経済学の歴史に隠された本当の経済学とは(下巻229p)