
「ニッポンのはじまり再発掘大全」vol.1 科学で読み解く日本神話伝〜世界にたったひとつの神道という国民宗教のカタチ
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日本の神話伝承の研究は、平安時代の宮廷における『日本書紀』の研究・講義に始まり、江戸時代に本居宣長の『古事記』注釈の科学的研究法の導入により、実に尨大な研究業績の蓄積を見るに至りました。しかし、その後の日本では神話について如何なる新研究を提出しようと、それは既に何処かで出されていた先行学説の反復でしかないという状況が長く続いていました・・・
その状況を遂に打破したのが輓近の縄文時代文化遺蹟の考古学的発掘成果の整理と出土品に対する形態学的分析技術の飛躍的進歩です。
例えば、天孫降臨神話は天上界から地上への垂直の天降りではなく、本州東部の日高見国から出雲及び日向へ向けての地上の水平移動であって、超現実的な神話的想像力の所産ではない、古代の人口移動の歴史的事実の反映であるとの学説が有力となりました。
このように、神代の伝承としての神話と日本民族の古代史は現実の出来事としてつなげて考える事が可能になり、神話伝承も私達の先祖の歴史のうちであるとの視点が生きてくるのです。この視点の下に、我が神話の体系を見直した時、かつてGHQが恐れた大和魂の正体、日本人独自のナショナリズム形成のカラクリが浮き彫りになってきます。