6FILES:対日戦争計画の研究 「War Plan Orange:STAGE3〜太平洋戦争の黒幕、米大統領たちの告白」

本講義は、第一次世界大戦後から太平洋戦争開戦に至るまで、アメリカが立案・改定を繰り返した「オレンジ計画」の全貌を解き明かした内容です。

1923年、石炭から石油への燃料転換によって露呈した日本海軍の弱点を突くため、アメリカは通商封鎖と艦隊決戦による撃滅を基本方針とした対日戦争計画を策定しました。

ワシントン海軍軍縮条約による兵力制限、航空主兵論を唱えた山本五十六、関東大震災をもとにした東京大空襲構想など、緻密かつ苛烈な布石が語られます。

さらに、共和党政権下での計画休眠、ルーズベルト大統領による再始動、サイパン攻略を中核とする1936年版改定、ノモンハン事件を契機とした発動、大義名分としての黄禍論など、米国の戦略的意図と日本の外交・軍事判断が交錯する様を詳細に解説。歴史の舞台裏で進行した「日本包囲網」の実態を浮き彫りにします